自習で大学受験を戦う高校生は何人いる?兵庫のデータと塾代から考える

兵庫県の高校生が塾なしで大学受験に挑む自学自習のイメージ
大学受験 × 塾代 × 自学自習

「大学受験だから、とりあえず塾」
その年間数十万円、本当に必要ですか?

公的統計と大学受験経験者の調査から、塾なし受験の実態と「自習に投資する」という選択を考えます。

高3になったら塾。周りが通い始めると、行っていないだけで出遅れているような気持ちになる高校生もいるかもしれません。

でも、その「とりあえず」に年間数十万円を払う前に、一度だけ数字を見てみましょう。

この記事では、国・兵庫県の統計と大学受験経験者を対象にした民間調査をもとに、塾に行かず大学受験をする人がどれくらいいるのか、そして塾にお金を払う家庭が実際にいくら支出しているのかを整理します。

そのうえで、「自分に必要なのは本当に授業なのか。それとも、毎日集中して勉強する時間と場所なのか」を考えます。

この記事では、データと意見を分けています。

公的統計 国・県が公表した統計
民間調査 民間企業等が実施した調査
試算 公表データを掛け合わせた推計。実測人数ではありません
店舗での観察 BE-CON六甲本店の運営上確認している傾向
BE-CONの考え 統計上の事実ではなく、データを踏まえた私たちの見解
目次

高校生の約6割は、学習塾にお金を払っていない

公的統計

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」によると、1年間に学習塾費を1円も支出していない高校生(全日制)の割合は、公立で61.4%、私立で62.4%でした。

公立高校 61.4% 年間の学習塾費が0円
私立高校 62.4% 年間の学習塾費が0円

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」表8-2 学習塾費の金額分布

ただし、この61〜62%を「大学受験生の6割が塾なし」と読むことはできません。
高校1〜3年の全学年が含まれ、大学進学だけでなく専門学校・就職等へ進む生徒も含まれているためです。

では、「実際に大学受験をした人」に絞った調査ではどうでしょうか。

大学受験経験者でも「塾なし」は珍しい選択ではない

3,446人調査では、61.3%が塾・予備校を使っていない

民間調査

塾検索サイト「塾シル」が、大学受験を経験した18〜29歳3,446人を対象に行ったインターネット調査では、塾・予備校を利用した人は38.7%。一方、塾・予備校を使わなかった人は61.3%でした。

受験対策で使ったもの 割合
塾・予備校を使った 38.7%
塾は使わず、家庭教師・添削・通信講座等を使った 15.6%
どれも使わなかった(独学) 45.7%

出典:塾シル「大学受験で塾なしは不利?3,446人調査から考える塾に通うかの判断基準」(2026年8月14日公開)

同じ調査では、志望校のどこかへ進学した割合は、塾・予備校を使った人が86.0%、独学の人が85.2%でした。

ただし、これは学力、志望大学の難易度、入試方式、学校環境等をそろえて比較した調査ではありません。

したがって、この数字から「塾に行かない方が有利」と結論づけることはできません。

一方で、少なくとも「塾を使わずに大学受験を経験した人は、ごく特殊な少数派ではない」ということは分かります。

ただし、一般選抜では塾などを使う人の方が多い

民間調査

じゅけラボ予備校が大学生の子どもを持つ保護者に行った調査では、塾・予備校・家庭教師を利用しなかった受験生は全体で53.3%でした。ただし、入試方式別に見ると大きな差があります。

入試方式 塾・予備校・家庭教師を利用していない割合
指定校推薦 64.1%
総合型選抜 62.3%
公募型推薦 49.6%
一般選抜 41.4%

出典:じゅけラボ予備校「大学受験の教育サービス利用に関する調査」(リセマム 2025年11月19日掲載)

ここは正直に見ておく必要があります。

一般選抜では、塾・予備校・家庭教師を利用した人が多数派です。

つまり「大学受験経験者の6割が塾なし」という数字だけを取り出して、「大学受験に塾はいらない」と言うのは正確ではありません。

入試方式や本人の学力、苦手科目、自己管理力によって、塾の必要性は大きく変わります。

兵庫県では、塾なし受験生はどれくらいの規模になるのか

兵庫県の大学等進学者は年間約2万7千人

公的統計

兵庫県「令和7年度 学校基本調査」によると、令和7年3月の県内高校(全日制・定時制)卒業者は39,657人。そのうち大学等への進学者は27,019人、大学等進学率は68.1%でした。

※「大学等」には大学学部のほか、短期大学・通信教育部等も含まれます。

全国調査の比率を機械的に当てはめると「1万人規模」になる

試算

ここからは実測値ではありません。

兵庫県の大学等進学者27,019人に、先ほどの全国民間調査の比率をそのまま掛けた場合のシミュレーションです。

当てはめる比率 兵庫県での試算
独学 45.7%(塾シル) 約12,300人
塾・予備校・家庭教師なし 53.3%(じゅけラボ) 約14,400人
塾・予備校なし 61.3%(塾シル) 約16,600人

計算:27,019人 × 各民間調査の比率。BE-CONによる試算であり、兵庫県内で実際に数えた人数ではありません。

この試算には限界があります。
・使用している比率は全国調査であり、兵庫県固有の通塾率ではありません。
・塾シルの調査対象には大学へ進学しなかった人も含まれ、兵庫県の「大学等進学者」と母集団が完全には一致しません。
・神戸市など都市部では、全国平均より通塾率が高い可能性もありますが、市単位の十分なデータは確認できていません。

したがって、この記事では「兵庫県にも塾に頼らず大学受験をする高校生が1万人規模で存在していても不自然ではない」という規模感までを示します。

「兵庫県に何人いる」と断定するものではありません。

では、塾に通う家庭はいくら払っているのか

実際に塾代を払った家庭では、公立高校で平均約38.1万円

公的統計

文部科学省の同じ調査では、学習塾費を実際に支出した家庭だけに絞ると、年間平均は次のようになります。

高校 全生徒平均 塾代を支出した家庭の平均
公立 約14.7万円 約38.1万円
私立 約16.7万円 約44.4万円

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」。いずれも高校全学年の年額平均。

月額に単純換算すると、公立で約3.2万円、私立で約3.7万円です。

高3では、塾に行かない生徒を含む平均でも20万円を超える

公的統計

同じ調査を学年別に見ると、高校3年生の学習塾費は、塾代0円の生徒も含めた平均で、

公立高校3年生 約20.6万円 塾費0円の生徒を含む年間平均
私立高校3年生 約21.5万円 塾費0円の生徒を含む年間平均

となっています。

受験学年になると、教育費が大きくなりやすいことは確かです。

その年間38万円で、何を買っていますか?

BE-CONの考え

「大学受験だから塾」ではなく、
そのお金で何を買うのかを考えてみてください。

授業なのか。質問できる相手なのか。進路指導なのか。学習管理なのか。それとも、机に向かう時間と場所なのか。

塾には価値があります。

  • 授業:自分だけでは理解できない内容を教えてもらう
  • 質問環境:分からない問題を相談する
  • 進路情報:志望校や入試方式について相談する
  • 学習管理:学習計画や進捗を管理してもらう
  • 自習環境:机に向かう時間と場所を確保する

問題は、あなたにこの5つ全部が必要なのかということです。

学校の授業は理解できている。参考書も決まっている。志望大学も決まっている。

でも家ではスマホを触ってしまう。ベッドに横になってしまう。勉強を始めるまでに時間がかかる。

もしそうなら、足りないのは新しい授業ではなく、「集中して勉強する時間と場所」だけかもしれません。

授業は買える。
勉強時間は、自分で作るしかない。

BE-CONの考え

塾に通っていても、通っていなくても、大学受験で変わらないことがあります。

英単語を覚える。数学を解く。授業内容を復習する。過去問を回す。間違えた問題を解き直す。

この時間を誰かが代わりにやってくれることはありません。

塾生にも、塾なし受験生にも、最後には必ず「自分で机に向かう時間」が必要です。

カフェが悪いわけではないけれど、長時間勉強する目的なら自習室の方が合う人がいます。

それと同じで、塾が悪いわけではありません。

ただ、授業が足りている高校生まで「大学受験だから」という理由だけで毎月数万円を払い続ける必要があるのかは、一度考えていいと思います。

塾が必要な人と、自習中心で戦える人は違う

BE-CONの考え

塾を検討した方がいい人
  • 苦手科目を自力で解決できない
  • 学習計画を立てられない
  • 記述や小論文の添削が必要
  • 難関大学向けの専門対策が必要
  • 質問できる相手が必要
自習中心で戦える人
  • 学校の授業を理解できている
  • 使う参考書や問題集が決まっている
  • 過去問中心で進められる
  • 自分で計画を修正できる
  • ただし家では集中が続かない

左側なら、塾に年間数十万円を払うことには十分な合理性があります。

右側なら、授業を増やす前に、まず自分が継続して勉強できる環境を作る方が先かもしれません。

指定校推薦を狙う高校生にとって、定期テストは受験対策そのもの

民間調査 BE-CONの考え

先ほどの民間調査では、指定校推薦を利用した人の64.1%が、塾・予備校・家庭教師を利用していませんでした。

指定校推薦では、高校での評定が重要な判断材料になります。

そのため、指定校推薦を狙う高校生にとって、日々の授業や定期テストは「受験とは別の学校行事」ではありません。

定期テストそのものが、受験対策の一部です。

このタイプの受験では、必ずしも新しい授業を増やすことより、学校で習った内容を繰り返し復習し、テスト前に十分な勉強時間を取ることが重要になるケースがあります。

※総合型選抜については大学・学部ごとに評価方法が大きく異なり、評定だけでなく志望理由書、活動実績、小論文、面接、学力評価等が用いられる場合があります。

塾に行かないなら、教育費をゼロにする必要はない

BE-CONの考え

「塾に行かない」と「教育費を使わない」は同じではありません。

むしろ塾に一括して支払っていたお金を、自分に必要なものだけへ振り分けるという考え方があります。

  • 参考書・問題集・赤本
  • オンライン教材・通信教材
  • 模試
  • 英検等の資格試験
  • 集中して勉強できる場所

年間約38万円と、年間11万8,800円

公的統計 と BE-CONの公開料金の比較

塾代を支出した
公立高校生家庭の平均
約38.1万円/年 文部科学省 令和5年度調査
VS
BE-CON
スタンダード高校生割
118,800円/年 月額9,900円

差は年間約26.2万円です。

もちろん、この26万円を「得する」と表現するのは正確ではありません。

塾と自習室では提供しているサービスが違うからです。

塾には授業、質問対応、受験情報、進路指導などがあります。BE-CONが提供するのは、基本的に「自分で勉強するための環境」です。

したがって、授業が必要な高校生にとって、この価格差だけを比較する意味はありません。

一方で、すでに授業は足りている高校生なら、年間数十万円を一括して塾へ払う代わりに、必要な参考書や模試、オンライン教材、そして集中環境へ教育費を分けるという選択肢があります。

BE-CONの高校生会員を見ていて分かること

店舗での観察

阪急六甲駅前のBE-CON六甲本店には、近隣のさまざまな高校から高校生が通っています。

実際に運営していて感じるのは、塾との付き合い方は本当に一人ひとり違うということです。

塾に通いながら、授業の前後や授業のない日にBE-CONで勉強する高校生もいます。

一方で、塾には通わず、学校・参考書・問題集を中心にしながらBE-CONを日常の学習拠点としている高校生もいます。

どちらが正しいという話ではありません。

共通しているのは、どちらの高校生も「授業以外の勉強時間」を確保するために来ているということです。

※上記はBE-CON六甲本店での店舗運営上の観察であり、高校生全体について統計的に一般化できるデータではありません。

大学受験で考えるべきなのは「塾に行くか」ではなく「何が足りないか」

塾が必要な高校生は、塾へ行けばいい。

自分だけでは理解できない科目があるなら、教えてもらう価値があります。

難関大学向けの専門対策が必要なら、そのための指導を買う価値があります。

でも、全員に同じサービスが必要なわけではありません。

「周りが行っているから」

「高3だから」

「大学受験だから」

という理由だけで年間数十万円を払う前に、自分に足りないものを一度分解してみてください。

あなたに足りないのは、授業ですか。
それとも、勉強する時間と場所ですか。

もし後者なら、自習室という選択肢があります。

塾なしで戦うなら、「毎日勉強できる場所」を先に決める

塾なし大学受験の一番難しいところは、参考書を選ぶことではないかもしれません。

今日も机に向かう。

明日も机に向かう。

それを受験まで続けることです。

家で続けられるなら、それが一番安くて合理的です。

学校で十分に勉強できるなら、それでも構いません。

でも家では続かないなら、「意志が弱い」で終わらせず、環境を変える方法があります。

学校が終わったら勉強する場所へ行く。

場所そのものを、勉強を始めるスイッチにする。

BE-CONは、そのための場所です。

BE-CON スタンダード高校生割

月額9,900円|全日9:00〜23:00

授業はありません。
自分で決めた勉強に集中するための自習環境です。

見学・入会を申し込む

まとめ|「とりあえず塾」の前に、一度だけ考えてみる

  • 公的統計 学習塾費0円の高校生は、公立61.4%、私立62.4%。
  • 民間調査 大学受験経験者3,446人では、塾・予備校を使わなかった人が61.3%。
  • 民間調査 ただし一般選抜では塾等の利用者が多数派。
  • 試算 全国調査を兵庫県の大学等進学者に機械的に当てはめると、塾なし層は1万人規模になる。
  • 公的統計 学習塾費を支出した家庭の平均は、公立約38.1万円、私立約44.4万円。
  • BE-CONの考え 必要なのが授業ではなく集中環境なら、教育費を「自習する場所」に振り分ける選択肢もある。

塾が悪いのではありません。

でも、大学受験生全員に塾が必要だとも限りません。

授業を買う必要があるのか。勉強時間を作る必要があるのか。

そこを見極めてからお金を使う方が、ずっと合理的です。

この記事について
本記事は、文部科学省・兵庫県が公表する統計および民間調査をもとに、BE-CON六甲本店が大学受験と自学自習について整理・考察したものです。記事内で「試算」と表記した人数は、複数の異なる調査データを掛け合わせた参考シミュレーションであり、実際の人数を示すものではありません。また、進学方法・必要な学習支援・塾や予備校の必要性は、本人の学力、志望校、入試方式、学校環境等によって異なります。本記事は特定の進学方法やサービスの成果を保証するものではありません。受験方針については、必要に応じて学校・保護者・進路指導担当者等とも相談してください。

主な出典

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査 結果の概要」(令和8年1月16日差替版)
https://www.mext.go.jp/content/20260116-mxt_chousa01-000039333_3.pdf

兵庫県「令和7年度 学校基本調査結果」
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk11/kyouikutoukei/r07kihon2.html

塾シル「大学受験で塾なしは不利?3,446人調査から考える塾に通うかの判断基準」(2026年8月14日)
https://jukushiru.com/article/post-39062/

リセマム「じゅけラボ予備校 大学受験の教育サービス利用調査」(2025年11月19日)
https://resemom.jp/article/2025/11/19/84036.html

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